はじめに
ハンドドリップで淹れるコーヒーが大好きな私が、今回初めて 自家焙煎 に挑戦しました。
近所にコーヒー豆を販売しているお店があり、足繁く通っていたのですが、いつも購入していた豆がここ数年で値上げに値上げを重ね、980円/200g→1450円/200gとなってしまいました。
月に3回程度購入するため、お財布にかなり厳しいところがありました。
そんな中、YouTubeで自家焙煎をしている人の動画を見て「生豆買って自分で焙煎した方がお得じゃね?」と思うようになり自家焙煎の道を探るようになりました。
自家焙煎 の種類
調べてみると自家焙煎をやっている人には大きく分けて2種類の人がいるらしい。
自動で焙煎するタイプと手動で焙煎するタイプだ。
自動焙煎機
言葉の通り、豆を投入したらあとは機械が自動で焙煎してくれるタイプ。
初心者でもプロファイルさえしっかりと設定できれば一定の品質は担保してくれる。
自動焙煎機の中で目に止まったのはダイニチが出しているカフェプロが良さそう。
豆を投入して好みの焙煎度合いを設定すれば20分ほどで完成する。
ただし、一度の焙煎量が60gと少ないことが難点。
手動焙煎機
もう一方は手動で焙煎する方法がある。
こちらは自分で焙煎容器を回転させたり、揺らしたりする。動力は人間の手により賄う。
難易度で言えばもちろん「自動<手動」。
焙煎度合いも豆が煎られた時に発生する「1ハゼ」,「2ハゼ」を聴きながら調整する必要があるため、経験がある程度求められる。その一方で自分で好きなように調整できるため奥が深く、私のような理系の人間には大きな魅力を感じる。(実験みたいで楽しい)
そんなわけで私が選んだのは手動焙煎機。
岩谷産業の焙煎機に邂逅
会社の同僚で自家 焙煎 をやっている人がいる。彼に相談したところ、ユニオンコーヒーロースターのサンプルロースターを強くお勧めされた。http://www.union-coffee.co.jp
こちらは国産の商品で、一度に400gの豆を焙煎することが可能とのこと。
値段は60000円前後するが、その分高級感がある。お勧めしてもらったしこれを買おうかと思ったが、私は200gの豆を使い切るのに2週間くらいかかるライトドリンカーである。せっかく自家焙煎するなら鮮度を保ったまま飲みたいので、200g程度の焙煎量で探していたところ、たまたまクラウドファンディングの「マクアケ」にて、ガスボンベでお馴染みのIWATANIからコーヒーロースターを販売するとの情報をかぎつけた。
特に魅力的に感じたのは、業務用焙煎機でとても有名なフジローヤルが設計を監修したところである。実はフジローヤルも手回しロースターを販売しているが、販売価格は10万円を裕に超える価格のため、一般庶民には手が届かない。そんなフジローヤルが設計を監修しているのはとても魅力的であった。
残業して疲れ切った状態で電車の中で見つけた私は、速攻で支援した。
岩谷焙煎機 レビュー
今回購入したのはこちら。カットコンロ付きの焙煎機である。なお、写真には一つしか写っていないが、200gの生豆が2つついていた。到着してすぐに焙煎できるため非常にありがたい。

今回感動したのは、焙煎機がコンロにピッタリハマるように治具がついてきたことだ。おそらく他社の焙煎機を購入したときは、カセットコンロの合う合わない問題が発生しただろうが、付属のカセットコンロにきちんと固定できるように治具が同梱されている。
新品のため、金属部分がピカピカで反射してしまうため、自分が映らないように撮るのに苦労したが、焙煎するのはこの状態になる。小型で手回しぶも径が小さいためそれほど場所を取らない。

説明書を読みながら焙煎に取り組む。豆は火をつけない状態で投入し、強火でスタートする。
1回転/秒の速度で回していき、イチハゼ(パチパチなるやつ)が起こったら中火に変更。今回は中深煎りのためニハゼ(ピチピチなるやつ)が始まるまで実施した。
その後、ザルに出して放熱していくが、煙がモクモクと出てくるため火災報知器が鳴りそうでビクビクしていた。(鳴らなかった)
そんなこんなで焙煎した豆がこちら。
初めての焙煎でこんなに上手くいくの!?ってくらい上手くいきました。
大手の設計監修のおかげか焙煎ムラが少なくとても綺麗な色に仕上がった。
焙煎途中で香ってくるコーヒーの香りも一興である。

まとめ
今回は200gの豆を焙煎したが、欠損豆のピックアップや水分の蒸発により仕上がりは170g程度となった。1週間半くらいで飲み切ってしまったが自分で焙煎したコーヒーを飲むというのはなんだか不思議な気分になる。自家焙煎のメリットは自分の好みに焙煎具合を変えられることだろう。同じ豆でも焙煎度合いの違いで味は大きく異なる。自分が好きな豆を見つけて、焙煎を極めていきたい。














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