ファンダメンタルズ分析で使用される指標たち

ファンダメンタル分析

今回は株式投資で使用する、ファンダメンタルズ分析について説明していきます。
この記事のゴールとしては、初心者がファンダメンタルズ分析をして、複数ある候補から投資するべき銘柄が選定できるようになることです。

いきなりですが、株式投資をする際に投資家は何を判断基準にして投資しているのでしょうか?
もちろん投資家によっては「企業の製品が好き」であったり、「親族が働いているから応援する気持ちで」等、様々な理由で投資している方も多いと思います。

しかし、個人的な気持ちだけではリターンが見込める投資ができるのでしょうか?
少なからず客観的な判断を基に投資する事が必要だと思います。

そこで、客観的投資判断の指標として、大きく2つの方法があります。それはテクニカル分析とファンダメンタル分析です。テクニカル分析については後日、pythonのコードとともに記述しようと思っているので、今回はファンダメンタルズ分析に使用されるツールについて書いていこうと思います。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、企業の経営状況や財務状況のデータをもとに今後の株価を推測するものです。
私たちがファンダメンタルズ分析を行うために用いる材料としては、「決算書」、「四季報」やウェブサイトの「株探」などが挙げられます。特に、決算書で業績や財務の分析をする人が多い印象です。決算書は会社のホームページにアクセスし、投資家向けのページに飛ぶことで閲覧することが可能です。

投資家初心者はどのようにデータを扱っていけば良いのでしょうか?
それでは初心者が特に抑えるべき指標を説明していきます。

使用される指標

ファンダメンタルズ分析を行う際に特に大事な指標を以下に記載します。

  • PER (Price Earnings Ratio)
  • PBR (Price Book-Value Ratio)
  • ROE (Return on Equity)
  • 時価総額

PER (Price Earnings Ratio)

PERは株価収益率になります。
企業の収益に対して株価が安いのか判断する指標です。

$PER=\frac{株価}{一株当たりの純利益}$

この指標は同業他社との比較で使用することになるかと思います。
たとえば、下の図だと、左側の方が割安だから投資しよ!って感じです。

PBR (Price Book-Value Ratio)

PBRは株価純資産倍率になります。
会社の資産と現在の株価の比がこれに相当します。

$PBR=\frac{株価}{一株当たりの純資産}$

ここで、一株当たり純資産とは、会社が解散したときに、株主に資産を分配される金額をいいます。そのため、純資産に対して株価が高い(PBRが大きい)と一般的には割高な銘柄となります。

ROE (Return on Equity)

ROEは自己資本利益率です。
純資産に対してどれだけの利益があるのかを示します。
そのため、収益性がわかる指標です。

$ROE=\frac{純利益}{純資産}$

自己資本利益率が高い企業は「投資を通して効率よく稼ぐ会社」という評価になります。一般的には10~20%が優良企業と言われています。

時価総額

会社が発行した株式の市場価格を合計したものです。
これにより、PBRやPERなどの割安である指標だけでなく、会社の規模感が把握できます。

まとめ

ファンダメンタルズ分析は、上記の指標で行うのが定石ですが、これは決算資料があって初めてわかるものです。そして、決算資料の中にはこれら以外にも、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など、重要な資料もありますので、トータルで考えて投資すべきかどうか判断するのが大事になります。

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shota_py
メーカー勤務のエンジニアです。 自分の趣味である、「電気回路」、「ガジェット」「株式投資」、「Python」に関する記事をつらつらと書いています