ウォーレンバフェット の投資手法について学ぶ

バフェット

ウォーレンバフェット の投資パフォーマンス

W.バフェットがCEOを務めるバークシャーハサウェイの投資パフォーマンスについて、2022年の決算報告書に下図のような比較グラフがありました。

このグラフは、2017年時点で100ドルを3社に投資した場合のリターンがどうなるかを、横軸を年/縦軸をDollerとしたグラフで、100ドルを上回っていたら利益が出ていると言えます。

2022年のパフォーマンス結果を見ると、いずれも100ドルを上回っており、
S&P 500 Indexと同程度のリターンとなっています。


Berkshire Hathaway IncS&P 500 IndexS&P 500 Property &
Casualty Insurance Index
2017100100100
20181039695
2019114126120
2020117149128
2021151192153
2022157157182

ウォーレンバフェットの投資戦略

W.バフェットの投資戦略は、一言で表すと「バリュー投資」になります。
彼は、「堅実」・「高収益」・「持続的な成長力」の三点を併せ持つ企業の株式だけを購入するべきという信念を持っています。一般的な投資概念として、上記三点は当たり前なことのように見受けられますが、これらを満足する銘柄を見つけ出すことはとても難しいことです。

W.バフェットは以下の4つのカテゴリーから投資対象の企業を選定していました。

ビジネス面

簡単に分析できるビジネスに投資を制限します。例えば、仮想通貨やSNSなど、ビジネスが定まっていない事業には投資をしないようにしています。パフォーマンスを確実に予測するためにも、分析しやすい既存のビジネスなどを対象としています。

管理面

会社上層部に対して、過去に生み出した利益を再投資したかどうか、もしくは株主へ配当金として再分配したかどうかを確認しています。これは会社が株主価値を最大化することに熱心であるかどうかの指標となります。
逆に、利益を出しているにも関わらず会社のポケットに収めているようではダメということです。

財務指標面

経済的付加価値(EVA)に重きを置いています。EVAとは、以下の式で算出される指標のことです。

$$EVA=NOP AT -(CI \times WACC)$$

ここで、各変数は以下の通りです。
NOP AT:税引後純営業利益
CI:投下資本
WACCは:加重平均資本コスト

EVAを簡単に説明すると、株主の持分が方程式から除去された後の会社の利益を推定しています。つまり、純利益から資本調達に係る費用を差し引いたものです。

日系企業でも、財務指標としてEVAを採用している会社があります。採用していない会社についても、財務指標内容をもとに算出することが可能です。(記事に書いてみようと思います!)

価値面

持続的な成長が期待できる企業や参入障壁が高い業種、ブランディング力を持った企業を選択しています。また、将来の所有者の利益を予測して、それを現在の水準に割り戻すことにより投資する価値があるかを判断します。

W.バフェットの特徴的な投資方法として、短期的な投資は無視して、長期的なリターンを重視しています。

まとめ

今回はウォーレンバフェットの投資方法について記事を書きました。
つらつらと書きましたが、教科書とすべき投資戦術かと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!

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shota_py
メーカー勤務のエンジニアです。 自分の趣味である、「電気回路」、「ガジェット」「株式投資」、「Python」に関する記事をつらつらと書いています